経済概況
盛り上がり欠いた個人消費
[平成29年1月]

 

[要 旨]
 国内経済は、28年10〜12月期の実質GDP速報値は世界経済回復を背景に、輸出が牽引し前期比0.24%増と4四半期連続でプラス成長を維持した。しかし、個人消費は冴えない動きにとどまったほか、国際情勢には引き続き注視が必要と思われる。
 青森県内における八戸・青森・十和田地区の産業活動をみると、八戸地区の水産業界では、八戸港の水揚げはイカ釣り漁では日本海の不漁を受け、三陸のアカイカ漁に切り替えたことなどから数量が大きく減少し、トロール漁も落ち込むなど、数量は半減し過去10年で初めて1千dを割り込み、金額も3割減となった。水産加工は、原料価格高騰から値上げや一部商品の休売の影響もあり、スルメイカ製品への引き合いは弱かった。半面、ペルーイカ製品は値頃感から例年を上回る動きが見受けられた。
 建設業界は、官公庁工事の新規受注は4カ月連続して前年割れが続いているが、民間工事は店舗新築工事などから大幅に増加し、受注残高はマイナスながら10カ月ぶりに40億円台に上昇した。また、住宅着工は貸家の増加から微増となった。
 鉄工業界は、鉄骨工事は凍結庫新築工事などから新規受注は3カ月連続でプラスとなり、受注残高も10億円台を維持した。製缶工事は新規受注が4割減と前年を下回り、受注残高もマイナスとなっている。
 個人消費は、初売り商戦ではイベントへの集客は概ね順調だったが、福袋販売を取りやめる動きが目に付いた。また、冬物クリアランスはセール効果から重衣料への引き合いもみられたが、今ひとつ盛り上がりを欠く展開に終始した。
 青森地区は、建設業界では、新規受注が官公庁・民間工事ともに年度内で低水準だった前年を大幅に上回り、受注残高もプラスを保った。住宅着工は、持家と貸家が前年並み水準を維持し、分譲住宅も4倍増と伸びをみせ3カ月連続して増加となった。
 個人消費は、初売り初日には開店前に行列ができるなど客数増加の動きがみられた。しかし、降雪量が少なく積雪ゼロとなる日もあった。このため、重衣料や長靴など冬物商品は苦戦を強いられるなど、冬物クリアランスは総じて伸び悩んだ。
 十和田地区は、建設業界では官公庁工事の新規受注は、建設関連が小口工事中心となり大きく減少した。民間工事は、土木・建設関連とも受注がみられたが前年比1割減となった一方、受注残高は10カ月連続でプラスが続いている。
 不渡・取引停止は、不渡手形が青森地区で1件発生、取引停止は皆無だった。また、企業倒産は青森地区で2件発生し、同地区の年度累計負債総額は前年超えとなった。
青い森しんきん経営企画部

 

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