経済概況
前年割れ続く八戸港水揚げ高
[平成29年2月]

 

[要 旨]
 国内経済は、月例経済報告では全体の基調判断が維持されたなか、個人消費については「持ち直しの動きが続いているものの、このところ足踏みがみられる」として下方修正されるなど、景気回復へ向けての動きは力強さを欠く状況にある。
 青森県内における八戸・青森・十和田地区の産業活動をみると、八戸地区の水産業界では、八戸港の水揚げはイカ釣り漁では日本海のスルメイカ不漁から三陸沖のアカイカ漁へ切り替える動きがみられたが、水揚げは3月にずれ込んだ漁船が多かった。また、トロール漁も漁模様に恵まれず、数量は前年比6割減、金額も魚価高ながら数量減をカバーできず4割減となった。水産加工は、値上げなどからイカ加工品全般に静かな動きで、〆サバは大型サイズへの需要がみられたが生産は小型サイズ中心だったことから、総じて引き合いは弱かった。
 建設業界は、官公庁工事の新規受注は土木工事のほか建設工事受注もみられ、大幅に前年を上回った。半面、民間工事は小口主体の新規受注から、3カ月ぶりにマイナスとなった。住宅着工は持家・貸家とも増加し、4カ月連続でプラスが続いている。
 鉄工業界は、鉄骨工事は建物防護壁工事などの受注から大きく前年を上回り、受注残高は30億円台に上昇した。製缶工事は新規受注が前年には届かず、受注残高も大型工事完工により昨年秋以降前年を割り込んでいる。
 個人消費は、フレッシャーズ需要など概ね例年並みの滑り出しをみせた。しかし、消費者の節約志向は根強く、大型店売上高はうるう年だった前年より営業日数が少ないこともあり、前年には至らなかった。
 青森地区は、建設業界では、新規受注は官公庁工事が1割減となり、民間工事も小口工事主体で年度最高の受注額だった前年を大幅に下回ったが、受注残高はいずれもプラスを維持した。住宅着工は、4割増と4カ月連続して前年を上回っている。
 個人消費は、フレッシャーズや新生活需要が例年に比べ鈍い動きにとどまった。また、春物の動きが高まりはじめた中旬以降、気温が低下し、週末が天候に恵まれず客足が伸び悩んだほか、営業日数減なども影響し大型店売上高は前年を下回った。
 十和田地区は、建設業界では官公庁工事の新規受注は順調だった前年を割り込んだが、受注残高はプラスが続いている。民間工事は、土木・建設関連工事の受注があったことから、前年の6割増となり、受注残高も11カ月連続してプラスを保った。
 有効求人倍率(常用)は求人数が増加している一方、求職者数が減少傾向にあることから、有効求人倍率(常用)は3地区ともに1倍台を維持している。
青い森しんきん経営企画部

 

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